2006 09,21 00:00 |
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今、奈良国立博物館では、「北村昭斎―漆の技―」と言う特別展が開催されています。10/1(日)までです。詳細は、リンク先をご覧下さい。
一言で言いますと、北村昭斎(きたむらしょうさい)氏は奈良在住の人間国宝の漆芸作家で、螺鈿(らでん)と言う技法を用いて作品を作られます。螺鈿は、アワビや夜光貝の内側の光ってる部分を削って、それを漆器にはめ込んだり、貼り付けたりする技法です。 前から、見に行きたいなあと思っていましたら、次女が先日、見に行きたいので、一緒に行こうと声をかけてくれました。今時の女子大生から誘われたので、びっくりしました。でも、よく考えると娘は京都の大学に通っていますが、京都の歴史や観光や芸術の勉強もしてるようで、奈良の事も少しは学んでいるようです。 ちなみに、長女も誘ったのですが、全く興味がないとの事で、二人で行く事にしました。 展示は北村氏の作品と共に、父、祖父の作品もありました。北村氏は昔の古い重要文化財を復元されたり、オリジナルな新しい作品も作られています。私は、三代目の北村氏の作品が素晴らしいなあと思いました。とても繊細で、感性がすごいなあって思いました。 娘の反応はと言いますと、もう「綺麗なあ、わあ、凄いなあ。」とずっと感動しているようでした。私は最近になって、やっとこういう物の良さが分かって来たのに、20歳で、この美しさを感じ取ってくれるのは、親としてはとても嬉しいですね。 作品を見た後、螺鈿の実演のビデオを少し見ました。べっ甲を彫って、そこに細工した貝を埋め込んだり、漆器に貝を貼り付け、上から何度も何度も漆を塗っていました。漆を塗ることで、それが接着剤になるのです。実際にビデオで見るとその工程の大変さがとても良く分かりました。 とても満足して、博物館を後にしました。博物館は奈良公園の中にあります。なので、しばらく、博物館の前で鹿におせんべいをあげたりして遊びました。この日、とても暑かったので、東大寺参道の入り口のお店でソフトクリームを食べました。その後、浮雲園地に行きました。 すると生まれたばかりのとっても小さな鹿の赤ちゃんがいたんです。長年奈良に住んでいますが、もう数え切れない位奈良公園に来ていますが、こんなに小さい鹿は今まで一度も見た事がありません。それで、カメラ好きの娘と二人で協力してこの赤ちゃんとお母さんの撮影に成功しました。 という訳で、博物館内は撮影禁止ですので、建物だけご紹介して、後はこの赤ちゃんの写真をアップしたいと思います。この後、「奈良公園の鹿の観察」へ続きます。 奈良国立博物館の新館の入り口 とても良いお天気でした(9/18) お母さん鹿と赤ちゃん鹿が向い合っています。 鹿の母子の素敵なシーン(娘が激写しました!) お母さんのおっばいを飲んでます。 お父さん鹿も一緒に仲良くお食事 PR |
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コメント |
私は「国立博物館友の会」に入っているので、その権利を使いたいという思いで行ったのですが、良かったですね、この展覧会。
それぞれの細工の見事さに感動しました。 もう完璧に芸術品です。 それと子鹿。 先週末に奈良公園へ行っていたのですが、新生児が目立ちましたね。(↑の写真、微笑ましいです) それに比べて、立派な角の雄鹿は見なかったような…。 奈良公園の鹿はどこで出産するんでしょうね…。 |
螺鈿と言う素晴らしい伝統芸にただただ驚くばかりでした。貝殻の虹色の光と漆の黒がマッチしていて、最高の美術品ですね。これも奈良が誇れる伝統芸の一つですね。
お、週末に奈良公園にお越し下さったんですね!そう言われればりっぱな角の鹿は最近見ませんね。角切りの準備で隔離されてるんでしょうか?出産は調べましたら、妊娠した鹿は鹿苑に収容されてそこで出産するようですね。その方が安心ですね。 |
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